講師コラム
「クリティカルシンキング」 ~論理的に疑ってみよう~(講師 今岡 伸一)2024/05/08
~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~
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世の中では、毎日のように“〇〇詐欺”のニュースが流れています。
たとえば、税務署の職員を名乗り、「医療費還付金の手続きをすれば、お金を受け取れます」という電話をかけ、手続きの期限が迫っていると焦らせて、すぐに携帯電話を持って近くのATMに行くように指示します。
冷静になれば、噓だとわかるのですが、税務署という“権威”をちらつかせて、穏やかな口調で話しかけられ、そこに、お金がもらえるという欲が重なって、つい信じてしまいます。
こうした判断においては、データや情報そのもの(コンテンツcontent)よりも、関係性や心情・心理などの“文脈”(コンテクストcontext)の影響が大きくなります。
米国の文化人類学者エドワード・ホールは、著書「beyond culture」(1976年刊)において、米国は典型的な低コンテクスト文化(Low-context culture)で、反対に、日本は高コンテクスト文化(High-context culture)だと述べています。
高コンテクスト文化においては、相手との関係性や背景にある状況などを考慮して判断しがちになります。
「あの人が言うなら、そうかな」、「みんなもやっているので、大丈夫だよ」、「困っているので、力になりたい」 といったものです。
このような状態に陥らないためには、“論理的に疑う”ことが重要です。
そのための思考法が、クリティカルシンキングです。
論理性を確認するには、次の3点がポイントです。
①データは事実か
②データ(ことば)は一義的で、誤解なく解釈できるか
③データと主張(結論)をつなぐすじみちに矛盾はないか
先ほどの例では、
①ほんとうに税務署員なのか/自分に未受領の還付金があるのか
②相手の言う“還付金”とはどういうお金なのか/ “手続き”とはどういうものか
③なぜ還付金の受け取りをATMで行うのか/還付の申請は任意なのになぜ指示があるのか
といった疑問を持つことです。
ビジネスにおいても、相手の言うことを鵜吞みにせず、論理的に疑うことを心がけてください。
そのためには、“コンテクスト”としての権威、肩書、人柄、感情や心情などによるバイアスを外し、“コンテンツ”の論理性を確認してください。
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★コラムと関連する研修・サービス紹介
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□クリティカルシンキング
https://www.kobelco-hrd.com/coursedetailbiz2024.php?24010
□課題形成研修
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