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講師コラム

組織開発とは(講師 足立泰政)2021/10/06

■■■ KBP講師のお役立ちコラム(講師:月替)  ■■■
~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~
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組織開発は、Organization Developmentを略して「OD(オーディー)」と言われます。

よく引き合いに出されるのが「人材開発」です。主にその人に新たな能力を付与したり、秘めたる力を引き出すことを指します。よって、対象は「個人」、扱うのは「能力」となります。

では「組織開発」とは、どういったことを指すのでしょうか。

対象となる「組織」は、グループという人の集まり、グループとグループ、さらに大きなグループを扱う場合もあります。そしてこれらの集まりには共通した目的があります。組織開発の有名な研究者であるE.H.シャインは、組織を『ある共通の明確な目的、ないし目標を達成するために、…中略…、多くの人々の活動を合理的に協働させること』(「組織心理学」より)と定義しています。

そして組織開発で扱うものは、ズバリ「関係性」です。

例えば、会議で上司が「今月の目標は○○だ!」と言っているの部下の心の中、つまり部下の本音は「そうは言ってもね…」ということはありませんか?組織開発では、これらメンバーの本音を表に引き出して、自分たちが本当に目指すもの・実現したいことへと向かう力を生み出していくようにします。

言い換えると、組織開発という組織における関係性というソフト面へのアプローチを行うことで、メンバー一人ひとりが変化し、組織が変革し、理念やビジョンの実現へと踏み出します。

組織開発の研究で著名な南山大学 中村和彦教授は、著書「入門 組織開発」で、「組織開発の究極の問いは、…(中略)…『あなたはどのような関係性がはぐくまれている職場や組織を作りたいか』」と述べられています。

組織開発の源流は1940年代の米国にあると言われています。以後、80年間にわたり多くの研究者によって様々な手法が生み出されてきました。日本でも1960年代に企業での導入が始まり、近年になって再び注目を集めています。

現代は、ビジネスを取り巻く環境がますます厳しくなってきており、そこで働く人々も様々な価値観と背景を持っています。このような状況でこそ、働く人々とその関係性に焦点を当て、組織の目指す目的を実現するために組織開発が力を発揮する時かもしれません。

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★コラムと関連する研修紹介
組織開発入門

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