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講師コラム

自分を理解し相手を理解することが、お互いの関係を良くすること (ビジネス研修部 研修開発グループ 足立 泰政)2024/12/04

■■■ KBP講師のお役立ちコラム(講師:月替)  ■■■
~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~
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私は、私の子どもが4~5歳の時に「パパ、すぐに怒る」と言われたことがあります。
「何、言うてんねん。いつも優しいやろ」と言い返すと、「すぐイライラする。イラチや!」
と言われました(我が家では河内弁がネイティブです)。
確かに、私は少し気が短いようです。そして、それがすぐに表に出るようです。
子どもの率直な指摘によって、ハッと気づかされました。
そのようなやり取りがあってから、私は自分の「感情」の動きについて気にかけるように
なったので、家族に対して幾分かは穏やかに接することができたような気がします。
(幾分かですが…)

「感情」というものは、ヒトに固有のものです。それは太古より厳しい環境の中で
生き残るために私たちに備わってきたものと考えられています。
例えば、森の中でクマなどの野獣に出会った場合、「恐れ」という感情が生じ、
顔から血の気が引き(顔面が蒼白になり)、血流が足に集まることで逃げるための身体の
準備ができたと解釈されます。
繰り返しになりますが、感情は私たちが生き残るために必要な機能であり、決して否定されるものではないということです。

私たちは、感情を表す・受け取るということで、お互いの(心の)様子を伝えあっています。
うれしいことがあれば「喜び」を、悲しいことがあれば「悲しみ」を表情やしぐさなどで
表し、それを目や耳などの五官を通して受け取ります。
同じところで同じ経験をした人同士では、この感情の表れや受け止め方は同じですが、
異なる場所や異なる経験をしてきた人同士では異なります。
異なる場所や経験を持つ、例えば、異動や転職により新しい部署で働くことになった場合、
昇格などで新しい役割を担うようになる場合などに際し、言い換えれば異なる背景を
持つ人々が互いに理解し受容するためには、この感情の表れや受け止めについて適応する
ことが大切になります。

適応する力を高めるための第一歩として「自覚する」ことをお勧めします。
「私とあなたでは、受け止め方は違うし、違って当然である」
「私の感情の表れは、あなたにはどう受け止められるだろうか」
「あなたの感情の表れを、私はどう受け止めるだろうか」ということから、自分を理解する
こと、相手を理解することが始まります。
自分を理解し相手を理解できれば、お互いの行動を変えることができます。
そうすることによって、少しずつお互いの関係が良くなっていくことになれば、素敵だと
思いませんか。

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★コラムと関連する研修・サービス紹介
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対人能力向上(with DiSC)
https://www.kobelco-hrd.com/coursedetailbiz2024.php?24013
【日 時】2025年1月8日(水)
【会 場】オンライン
【狙いと効果】
● 一人ひとりの「行動特性」に焦点をあて、その違いに着目し、特徴を理解します。
● 自己診断ツールを用いて、自分自身の「行動特性」を知ります。
● 他者の「行動特性」を見分ける方法を学びます。
● 自他の「行動特性」の組み合わせによって、効果的なコミュニケーションの取り方を学びます。

感情調整による適応力強化
https://www.kobelco-hrd.com/coursedetailbiz2024.php?24020
【日 時】2025年2月5日(水)
【会 場】神戸地区
【狙いと効果】
●様々な「違い」や「変化」に対して、どのように適応していけばいいのかを学びます。
●適応において感情がどう作用しているかを学びます。
●自分の感情がどのように動くかを振り返り、特徴を知った上で、適切にコントロールするための要点を学びます。
●感情をコントロールする力を向上させるための振り返り方を学び、「違い」や「変化」に適応する力を高めます。

アンガーマネジメント~怒りの感情に対処する処方箋~
https://www.kobelco-hrd.com/coursedetailbiz2024.php?24018
【日 時】2025年2月25日(火)
【会 場】神戸地区
【狙いと効果】
●自分の感情に対して、適切に対処する方法を学ぶ研修です。
●特に「怒り」の感情に焦点を当て、感情とはどのようなものなのか、どのようなメカニズムで起きるのかを学びます。
●そして、その怒りにどう対処するのかについて学びます。
●その学びによって、円滑な人間関係を構築したり、自身の能力を効果的に発揮できるようになることを目指します。