講師コラム
「経営視点を持つためのポイント -次世代リーダーが早期に鍛えるために」(研修開発グループ 水口 征樹)2026/08/05
——忙しいほど、そう感じがちです。
ところが今はVUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代。
業務が高度化し、各機能が専門化するほど、各部門が分断され、
部分最適に陥ってしまっては企業全体の成長が止まってしまいます。
だからこそ、次世代の担い手が早い段階から「経営視点」を養う重要性が高まっています。
また、経営人材候補の育成に取り組む企業は一定数ある一方、
取り組み実績のある企業であっても“不安が残る”という調査結果もあり、
リーダー育成はまさに“待ったなし”の状態と言えます。
では経営視点とは何でしょうか。
私はまず「経営マインド」を土台に置くことが肝要と考えます。すなわち、
①信念・志を持ち将来のありたい姿を描くこと
②全体最適思考(大局観)で企業の方向づけを考えること
③素直な心で意思決定に必要な“実相”を見極めること です。
ここに周囲を巻き込む力が加わり、構想が実行に変わっていきます。
具体的な鍛え方は、難しいことより「習慣化」から。
おすすめは次の4つです。
①毎週1回、あなたの仕事を“会社の言葉”に翻訳してみること。
「この活動は、誰の課題を減らし、どの価値を増やすのか」
「成果はどの数字(売上・コスト・在庫・キャッシュ等)に表れるのか」と問い直します。
②月1回でよいので現場に足を運び、直接関係がない人からも話を聴くこと。
視野が一気に広がります。
③知識は点で終わらせず自社に当てはめること。
経営戦略・マーケティング・財務/会計・HRの基本を知ったら、
すぐに自社の内外環境を多面的に眺め、仮説を立ててみましょう。
④ストーリーで語る練習をすること。
将来像⇒中核課題⇒打ち手⇒期待効果の筋道を短いメモでもよいので書き、同僚に説明してみてください。
知る⇒わかる⇒できる、の階段を上る感覚がつかめます。
経営視点は、才能というより“目線の引き上げ”と“問い”の積み重ねで育ちます。
今日から一つ、あなたの業務を会社全体の地図の中に置き直してみませんか。