講師コラム
「信頼されるリーダー」を目指して(講師 水口 征樹)2023/06/07
~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~
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研修を行う中で、受講者の方々に「理想のリーダーシップとは?」というテーマで、これまでの経験を踏まえて意見を出していただくことがあります。そうすると、毎回様々なキーワードが出てきます。例を挙げると、「思いやり」「厳しさ」「冷静」「情熱的」「賢い」「柔軟性」「あきらめない」「カリスマ」「先見性」・・・といったものがあります。
実に数多くの、時には正反対の特性が持ち出されたりもするので、これらすべてを兼ね備えた人はいないのではないでしょうか?
米国のリーダーシップ研修で同じようにリーダーシップの特性について質問して得られたデータがあります。繰り返しインタビューを行う中で20の特性(形容詞)に絞り込み、そのリストの中から最も多く選ばれたのは、「誠実(honest)」でした。次いで「前向きの(forward-looking)」、「わくわくさせてくれる(inspiring)」、「有能な(competent)」といった言葉が続きました。
これらを足し合わせて表現し直すと、「リーダーとして称賛され、メンバーに喜んでついてきてもらうためには、何より誠実であり、厳しい修羅場をくぐるときにも前向きで、みんながわくわくするような将来像を提示することができ、有能であることが大切だ」ということになります。とはいえ、これら4つの言葉にあまりこだわりすぎなくてもよいのではないでしょうか?
「誠実」「前向き」「わくわくさせてくれる」「有能」といった言葉の束が意味するのは、そういう属性をもつリーダーなら「信頼できる」とメンバーが感じているということにほかなりません。要はメンバーが喜んでついていくのは、「信頼できるリーダー」だといえるのです。
同じ調査を実施するにしても、国によって、会社によって、あるいは世代や男女や職能によっても、上位に挙がってくる言葉の束は違ってくるはずです。
これまで色々とリーダーシップの特性について述べてきましたが、「リーダーシップがある」という人には、ある共通点を見出すことができます。それは何だと思いますか?
確実に言えるのは、「何らかの結果を出した」ということです。組織の内外のメンバー複数の力を結集して成果を上げたために、「リーダーシップがある」と周りから評価されるのです。組織の目的・目標を達成するためのリーダーシップであることを念頭に、組織の置かれた状況や個々のメンバーに応じたリーダーシップの発揮が望まれます。
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