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講師コラム

自分も相手も大切にするアサーション(講師 大貫 晋吾)2023/11/01

■■■ KBP講師のお役立ちコラム(講師:月替)  ■■■
~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~
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「アサーション」あるいは「アサーション・トレーニング」という言葉を耳にしたことはないでしょうか?
本来の定義では「行動療法という心理療法の中で、対人関係に悩んでいる人や自己表現が苦手な人のために開発されたカウンセリング理論・技法」ですが、今の日本でもっともよく引用されているのは、「自分も相手も大切にした自己表現~自他尊重の自己表現(平木典子)」です。

自分も相手も大切にした自己表現の具体例としては、外食先で注文と違うメニューが出てきた時に以下の3パターンが想定されます。
1)「仕方ないなぁ、こっちが言い間違えたのかもしれないし、まっ、これでいいや」と出てきたものを食べる
2)「頼んだものと違う!すぐに取り換えてくれ!」と声を荒げて言う
3)「頼んだものと違うので、確認してください。注文通り(こちらの勘違い)であればいただきますし、違うようでしたら注文したものにかえてください。」と伝える
この中では3)の対応がアサーティブ(アサーションを実践できている状態)ということになります。
この違いは、1)は元々の自分の欲求を押さえ込んでおりそれを伝えずに自分の中で押しとどめている、2)は自分の主張のみで相手への配慮がなく周りの雰囲気を悪くする、3)は自分の主張をちゃんとする一方で相手への配慮もしている、といった点です。

昨今、ハラスメントへの対応が強く求められていますが、アサーションの理論・技法はその対応への一つの大きなヒントになります。それは、自他の尊重という根本的な理念が共通しているからです。
最近よく耳にする「アンコンシャスバイアス」であったり、心理学でいう「イラショナルビリーフ」であったり、アンガーマネジメントでいう「べき」は、アサーティブな態度を妨げる原因になります。
自分にとって当たり前のことでも、相手にとって必ずしも当たり前ではない。
かつては容認されていたけれど、今は明らかにNGといったことが多々あります。
まずはその違いに気づくことから始まるのですが、自分の当たり前を押し付けるのか、相手の当たり前を鵜呑みにするのか、ではなく、双方にとってOKと言えるものを見出していくのがアサーティブなあり方です。

ある講義の際、受講者の方から「結局、“自分”ですか?!」という、質問とも感想ともとれるコメントをいただいたことがあります。そうなのです。
アサーションの思考法や技法を学ぶことも大切なのですが、自分自身と向き合うことがアサーティブなあり方への第一歩となります。
その一歩、踏み出してみませんか?



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★コラムと関連する研修紹介

職場のアサーション~自分も相手も大切にする自己表現~
研修日程等詳細はコチラ↓↓↓
https://www.kobelco-hrd.com/coursedetailbiz2023.php?23020