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講師コラム

ストレス社会に必要な“心の筋力=レジリエンス”を鍛えよう(講師 田井 こころ)2024/03/06

■■■ KBP講師のお役立ちコラム(講師:月替)  ■■■
~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~
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近年、ストレスチェックを実施する企業様も増え、従業員の方がどのようにストレスに対抗していくのかがテーマの一つに上がります。
変化の多いビジネス環境の中では、どんな人にとってもストレスがあって当然です。
そんなビジネスパーソンが身につけておくと役に立つのが「心の筋力=レジリエンス」です。
レジリエンスとは、例え大変な状況下で、心が疲れ、落ち込んでしまったとしても、そこから「回復する力」のことを言います。

回復する力であるレジリエンス力は、日常に起こる小さなストレスから困難な出来事、さまざまな場面で効果を発揮します。
今回は、レジリエンスに必要な3つのキーワードをご紹介させて頂きます。

レジリエンスの高い人は、“健全な思考”“健全な感情”“質の高い関係性”を持っていると考えています。もう少し掘り下げてご紹介します。

“健全な思考“とは、人や出来事などに対して、フラットに捉えられることを指します。
人や出来事に対し「絶対に~~~しなければならない」という極端な思考を持っている場合、そうでない人や出来事に出会うと、イライラなどの怒りの感情、あるいは悲しみの感情など、必要以上に不快な状態に陥ります。
「べき・ねばらない」思考の他にも、「レッテル貼り」や「白黒」思考も、極端な思考になります。
フラットに人や出来事を捉えられるようになれば、「そういうこともあるか」「立場が違うと意見も違うよね」と冷静に対処できるようになります。

“健全な感情”とは、今の感情を理解して受け入れることを指します。
私たちはついネガティブな側面に注目して、ネガティブな感情に陥りやすいです。
レジリエンスを学ぶと「ポジティブが正義」と思ってしまう方が多いですが、ネガティブ感情も自分にとって必要な感情です。
「~~~に感じちゃダメだ」「悲しみを感じないようにしよう」は、そこに確実に“ある”感情を無視している状態です。
大事なことは、ネガティブな感情を感じてはいけないと否定するのではなく、正直になることが大事です。「あぁ今腹が立っているな」「今、イライラするな」「悲しいな」といったことです。そこに向き合っていくと、自身の大切な価値観や、こだわりなどを理解でき、感情コントロールに繋がります。

“質の高い関係性”とは、本音で話すことができる関係性を指します。
私たちは、相手の顔色をうかがって、言いたいことを調整してしまったりします。
恐らくこの人に嫌われたくない、邪魔だと思われたくないといった感情から生まれてくると思うのですが、そのような関係性を築いてしまうと、自分を抑圧し、本当の自分と向き合えなくなってしまいます。
本音で話せる関係になるには、まず自分を理解し、相手を理解することが第一歩になります。
“質の高い関係性”は、脳の疲れを癒し、気分を安定させ、心地よい幸福感をもたらすオキシトシンが分泌されます。
関係性が不安定ということは、心の不安定に直結するのです。

この3つのキーワードを持つことによって、レジリエンスを鍛えることはできます。
それと共に大事なのが、「運動」「食事」「睡眠」です。
どんなに思考や感情や質の高い関係性を築いていても、この土台の3つが崩れてしまうと、ホルモンバランスを崩し、極端にマイナス思考に陥ってしまいます。

皆さんの日常は、いかがでしょうか?



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★コラムと関連する研修・サービス紹介
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□レジリエンスの鍛え方~ストレスとの向き合い方~
https://www.kobelco-hrd.com/coursedetailbiz2024.php?24021