講師コラム
成長を実感できる研修の条件を考える(講師 上田 智子)2024/09/04
今まで受講された研修で今でも印象に残っている研修はありますか?
私は新卒時代とある企業に営業として入社しましたが、研修の詳しい内容は忘れてしまいました。
心を動かされることもなく、気づきを得ることや、学んだ内容を成長の糧にすることも出来ていなかったのだろうと思います。
やる気がなくても、なんとなく乗り切れる研修でした。
一方で、二社目に働いた航空会社での研修はどれも鮮明に思い出すことが出来ます。
当時の自分が持てる知識と能力と体力すべてを出し切って、取り組みました。
みなさんが受講された新入社員研修はいかがでしたか。
ここ15年ほどで、スマホひとつで何でも検索できる、何でも手に入る環境が当たり前になりました。
研修をしていても、自分で考えたり、経験したりするよりも手っ取り早く「答え」が欲しいという方が以前より増えてきたように感じます。考えることが面倒くさい、そもそも時間がないのかもしれません。
しかし、簡単に手に入れられた答えほど、すぐに忘れてしまいます。
成長を実感できる研修の条件のひとつに、経験による「気づき」を得ることだと私は考えています。
できるだけたくさんの経験をさせ「気づき」を得てこそ、人は成長を実感出来ます。
そして仕事のやりがいも見つけていけるようになるのではないでしょうか。
ポイントは”答えを与えるのではなく、経験させて自分自身で気づく”こと。
大切なことだとわかってはいても、実際は日々の忙しい業務の中で社員に納得いくまで試行錯誤させることや、答えが一つではない問題を解決するまで考え抜く時間を渡す余裕などないという現場がほとんどではないでしょうか。
社員の方が、気づき、自ら考え、成長につなげていく経験を研修の場でも提供することができます。
受講生の心が動く研修を、私たちと一緒に作っていきませんか?
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