講師コラム
テレワーク下における、Z世代の育成ポイント(講師 上田智子)2022/02/03
~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~
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Z世代と呼ばれる、1990年代後半から2000年代生まれの世代が注目されています。
すでにネットが普及した環境で育ち、幼いころからスマートフォンやSNSに親しんできたデジタルネイティブです。ITリテラシーが高く、新しい発想とSNSを通じたネットワーク力を持っています。Z世代は、コスパではなく、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視しています。自分の大切な時間を使うのであれば、それに見合うリターンがあるのか?を考えるということです。
私は様々な企業の新入社員研修、若手社員向け研修でZ世代の受講生と関わっています。ITリテラシーが高く、タイパを気にするZ世代をテレワーク下で育成する際のポイントを、5つご紹介します。
①心理的安全性が高い状況にし、信頼関係を築く
まずは自分から、自己開示や雑談を行います。発言の無理強いはしません。「話を聞く準備が出来ている」「否定せずに受け止める」というメッセージは、意図的に発信していきます。信頼関係を築くためには、指示した仕事の進捗状況だけでなく、相手に関心を向けることが必要です。
②使えるツールはすべて駆使し、コミュニケーションの量を増やす
テクノロジーは日々進化していますので、便利なものは積極的に取り入れます。Z世代は新しいツールにも敏感で、すぐに使いこなすことが出来ます。
③ルールを言語化し、アクションを起こしやすくする
空気を読んで動くということは、オンラインでは難しいです。何事もルールを決めないとアクションを起こしづらく、時間をロスしますので、言語化してわかりやすく伝えていきます。
④シェアリングでアウトプットし、学びを深める
知識や経験、悩みや考えをシェアする場所を作り、アウトプットさせることで学びを深めます。対面では、実際に会うことが出来る狭い範囲の人としか繋がれませんでしたが、オンラインでは他部署や社外の人とも、簡単に繋がることが可能になりました。そのため、より多くの人にシェアすることが出来ます。
⑤Fail Fast!早い失敗で学び、成長を促す
早く失敗すれば、早く失敗から学べるという意味です。失敗を恐れ、リスクを取ることができなければ、ビジネスチャンスを逃すことにもなりかねません。失敗を恐れなくても良い、私は失敗も評価するというメッセージを発信していきます。
コロナ禍で、働き方の多様性が一気に進みました。ソフトウェアが変わっても、使う側の人間が変わらなければ意味がありません。Z世代の人たちに負けないように、私たち自身もアップデートしていきましょう。
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BBS 新入社員基本業務スキル
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