講師コラム
財務諸表で企業活動を読み解く ~あなたにも求められています~(講師 吉川 哲也)2023/05/10
~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~
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皆さんの多くは企業活動に関与しておられることと思います。
では、「企業活動」って何でしょう?
企業活動は、ヒト・モノ・カネなど、いろんな側面で語ることができるでしょう。
そんな中でカネの側面から「企業活動」を見ると、国際的大企業でも町工場でも、「お金を集める」→「投資する」→「利益を上げる」という3つのステップで企業活動は全部説明できてしまいます。業種や規模に関わらず、どんな会社でも何ら変わりないのです。
株主からの資本金、銀行から借りる、などが「お金を集める」。
集めたお金で工場を建てる、設備を導入する、などが「投資する」。
得られた収益からかかった費用を差し引いて「利益を上げる」。
上がった利益は再び「お金を集める」につながり、循環する訳です。
個人事業主であればこの3つのステップを常に強く意識しながら企業活動するでしょうが、企業の規模が少し大きくなると、経営者と経理担当以外の従業員は「利益を上げる」部分だけに気を取られ、「管理職になっても企業活動の全体の姿を知らない」なんてこともしばしばありますね。
でもそれでは自社のみならず競合他社や取引先企業を知っているとは言えず、事業戦略を考えるにも不十分と言わざるを得ません。ましてや海外赴任を命じられて子会社経営を任されたりすると、無手勝流で会社の舵取りをする羽目にもなりかねません。
お金を通した企業活動は、一定のルールに基づいて各社が作成する
P/L(損益計算書)
B/S(貸借対照表)
C/S(キャッシュフロー計算書)
と呼ばれる3つの財務諸表(財務3表と呼ばれます)で表現され、上場企業には開示が義務付けられています。
これら財務3表のつながりを大雑把にでも掴むことができれば、企業活動を構成する「お金を集める」→「投資する」→「利益を上げる」のサイクルを理解し、その企業の状態を客観的に把握できるようになり、その企業の経営者の意思までもが見えてくるようにもなります。
財務3表のつながりを手っ取り早く理解するには、私の神戸製鋼時代の先輩でもある経営カウンセラー國貞克則氏のベストセラー「財務3表一体理解法」「財務3表図解分析法」(朝日新書)を手に取られることを是非お勧めします。
國貞氏がご自身で創業した会社の立上げで大変ご苦労され、簿記や会計が苦手だったご自身が財務3表を理解するために編み出した方法論がこの著書。一般の企業人にとっては大変分かりやすいと大好評です。
あなたも財務3表を読む力をつけてみませんか?
昨今、各社が経営管理の指標に取り入れようとしている「ROIC」を正しく理解するためにも、『お金を集める』→『投資する』→『利益を上げる』のサイクルを理解して、財務3表を通して経営状態を読む力をつけることは大変有効です。
是非、トライしてみてください。
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★コラムと関連する研修紹介
財務3表一体理解法
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